
♡*:。.rena's world story.。:*♡
第30章 ♥隠れて甘いkissをして/wedding ceremony
「……………」
……隼人は、穏やかな表情をしているけど
最後は切ない声だったから
私はそっと彼の手に自分の手を重ねた。
「……隼人………」
「こら。
花嫁がそんな顔したらダメだろ」
隼人は微笑んで、私の手を握り返した。
「戸籍上はもう父親だから、今さら呼び名がどうであれ変わらないんだけど
……あの人なりに境界線を引いてるんだと思うと、寂しいわけよ。
頑固すぎるっつーか、こだわりすぎるっつーかさ。
って俺もか」
「……………っ」
私が口を開こうとしたちょうどその時
プランナーの女性が近付いてきた。
「ご新婦さま、そろそろ着付けとヘアメイクのお時間です。
ご新郎さまはあと1時間後ですので」
「はい。
じゃあ由宇、また後でな」
隼人は返事をすると、私の頭を撫でた。
「……隼人……」
「今の話は忘れていいから。
俺が悩殺されるくらい、ばっちりキメてこい」
「………!」
「一生に一度の晴れ舞台なんだから、笑顔でね」
「……うん……」
私は後ろ髪を引かれる思いのまま
笑って手を振る隼人の傍を後にした。
……隼人は、穏やかな表情をしているけど
最後は切ない声だったから
私はそっと彼の手に自分の手を重ねた。
「……隼人………」
「こら。
花嫁がそんな顔したらダメだろ」
隼人は微笑んで、私の手を握り返した。
「戸籍上はもう父親だから、今さら呼び名がどうであれ変わらないんだけど
……あの人なりに境界線を引いてるんだと思うと、寂しいわけよ。
頑固すぎるっつーか、こだわりすぎるっつーかさ。
って俺もか」
「……………っ」
私が口を開こうとしたちょうどその時
プランナーの女性が近付いてきた。
「ご新婦さま、そろそろ着付けとヘアメイクのお時間です。
ご新郎さまはあと1時間後ですので」
「はい。
じゃあ由宇、また後でな」
隼人は返事をすると、私の頭を撫でた。
「……隼人……」
「今の話は忘れていいから。
俺が悩殺されるくらい、ばっちりキメてこい」
「………!」
「一生に一度の晴れ舞台なんだから、笑顔でね」
「……うん……」
私は後ろ髪を引かれる思いのまま
笑って手を振る隼人の傍を後にした。
