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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第30章 ♥隠れて甘いkissをして/wedding ceremony

「ねぇ、隼人。
シゲさん少し元気無いように見えるんだけど……体調悪いのかな?」



すぐ近くの海から、心地よい風が吹き抜ける。


ヤシの木の下の喫煙スペースで、隼人は灰皿にタバコを潰した。



「実は、少し前に喧嘩したんだ」

「……喧嘩!?」



驚いて聞き返してしまう。



「俺はもう気にしてねーのに、あっちがまだヘソ曲げててさ。
当日まで長引いちゃったんだよね」



隼人は笑顔のままそう言うけど……


シゲさんと喧嘩だなんて、今まで見たことも聞いたこともない。



「……そ、そんなの私全然気付かなかった……」

「由宇の前では普通の態度してたからな」

「……あの……原因は……?」



恐る恐る聞くと、隼人はにこっと笑った。



「パパって呼ばせてって♡」


「…………!」


「……かなり前からお願いしてるんだけどね。

大抵の事は何でも聞いてくれて、自由にしてくれたシゲさんでも

それだけは頑なに許してくれないんだよ」

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