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第32章 ♥隠れて甘いkissをして/propose2


RRRRRRRRRRR……



「~~~~!!」



急に携帯が鳴ったので、ビクッと体が動く。


もう……ちょっとしたことで、緊張した体がすぐ反応する。


一度気持ちを落ち着かせてから、携帯の画面を見たのに


そこに表示された着信の文字を見て、私の心臓は瞬く間に跳ね上がった。




「………っ 隼人………?」




ドキドキして携帯を耳に押し当てると、愛しい声が聞こえてきた。




『由宇。ただいま』




久しぶりの隼人の声に、手が震える。




「……飛行機、早く着いたの?」

『早いのに乗ったの。今どこにいる?』

「えっ…? あ、今は到着ロビーに……」

『マスコミがいる。
撒きたいから、今から俺が言う場所に移動して』




電話の向こうの隼人は、的確に私にその位置を告げると



『じゃあ、10分後に』



最後にそう言って、電話が切れた。

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