
♡*:。.rena's world story.。:*♡
第2章 ♥アンジーの春
あ、ちょっぴり不機嫌そう。
私は隼人をちらっと見る。
「昨日よ」
「昨日!?」
「えぇ、出逢った瞬間にズキューンって心臓を打たれたんだから。
それが、相手も同じだったみたいで。
その場で告白されたの♡」
「告白された!?」
立花と香ちゃんは完全にオウム返し状態だけど
隼人は態度を変えず、タバコの煙を浮かべた。
「どーせ業界目当てだろ」
「え?」
「役者志望の若い奴らが噂を聞きつけて。
たまにそーやって偶然を装い近付いてくるんだよ。
このオカマは単なるマネージャーじゃないし、俺も知らない権力持ちまくってるからな」
隼人が淡々と話す言葉を、2人は頷きながら聞いている。
でも、アンジーは笑顔のまま口を開いた。
「アホ。
さすがのアタシもその辺の見極めくらい出来るわよ。
でも、今回はそうじゃないの。
ね~~由宇♡」
「……………!」
