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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第36章 ☆*♪ X’mas short short *last*

………モノトーンカラーで統一された、隼人のサイト。


何度も見ているのに、私もアンジーに言われて初めて気付いた。



「なにこれ、すっげー地味」



チラ見をしただけで、ポケットに手を当ててライターを探す隼人。


アンジーの血管が切れる音が、車内に響き渡る。



「なにヨその態度は!!
あんたの表向きなイメージを、こんな細密に表現してやってんのに……」

「もっと親しみのある方がいいんじゃねぇの?
誰だよ、こんなセンス悪いの作ったやつ……」

「~~~アタシの指示よ!!」



……この2人、バラエティの漫才コンテストで優勝できるんじゃないかしら。


吹き出しそうになってしまって、私はこっそり口元を両手で押さえた。



「ったく、見なさいよこのアクセス数。
年末に余計な仕事増やしやがって……!」

「いいから、車出して」



ブツブツと呟くアンジーの言葉を遮って、隼人が続ける。



「渋滞してるだろうし、飛ばしてよ。

定刻通り出るなら、フライトまであと2時間だ」

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