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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第36章 ☆*♪ X’mas short short *last*

「……ったく。
金を使うなら、自分達の国に貢献しろっての」



バックミラー越しに目が合うと、アンジーは溜息をつきながら笑った。



「来年ちゃんと帰ってきなさいよ。
年末の仕事を全て断った分、正月明けからみっちり入れ込んだからネ」



アンジーの声は聞こえないとでもいうように、隼人は私の首筋にキスを落とす。



「……ぜ、贅沢すぎるよ~~……」



涙を堪えながら、呟いた一言で


隼人は顔を上げる。



「どこがだよ。

普段デート出来ないんだから、これくらい当然だ」


「…………っ」


「皆と同じ幸せも大事だけど。

俺が最初に言った言葉、覚えてないの?」




………初めて隼人と結ばれた夜と、同じ真剣な眼差しで


隼人は、私を真っ直ぐに見つめた。




「……由宇が笑顔でいられるように


俺は俺のやり方でお前を守るよ。


他の男ができない事を


他の女が知らない快感を


お前に味わせてやる」

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