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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第2章 ♥アンジーの春


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「……隼人……」




バスルームの窓から夜景を見つめたまま、何も言わない隼人が気になって

私はそっと首を後ろに向けた。



湯舟のお湯がユラユラと揺れて

窓辺に並べたアロマキャンドルが淡く光る。




「ごめんね、アンジーの事言わなくて。
昨日の今日だったし、アンジーも自分で発表したいって言ってて……」




振り返った私を、美しい目で隼人が見つめるから

ドキッとして、次の言葉を失ってしまった。



濡れた髪から雫が落ちて、その精悍な頬をつたう。

乳白色のお湯で全ては見えないけど、その引き締まった体からは溢れんばかりの色気が漂って。



………かっ///

格好良すぎて、見てられない………





「由宇」




私の真っ赤な顔を見て、隼人はふっと笑った。

……今、見惚れてたってこと、完全にバレてる。



隼人は両手をぱっと広げると

痺れる程甘い声で、私に囁いた。





「………ほら、もっと近くに来いよ」

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