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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第8章 ☆想いと言葉

「……………!!」




ドクンと心臓が鳴る。




「なんか食ったの?」

「た、食べてないよ……!」




反射的に、そう答えたけど。


しまった。


逆に怪しいかな。


というか、何も買って帰っていないのに、何で急に……




「……そう。 気のせいか」



翔ちゃんはそれ以上は何も聞かずに、再びビールを口に運んだ。



「……………」



ホッとしたけど、なんとなく空しさみたいな気持ちが残る。


………私がどうして甘い香りをしているか。


どうしてここで寝ていたのかとか。


そういうの、全然気にならないんだな……




「あ、そうだ」




モヤモヤしたまま再び歩き出すと、翔ちゃんがもう一度声をかけてきた。




「来週の金曜、接待になったから。
悪いけど、キャンセルしておいて」

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