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世界で一番愛する人へ

第2章 *幼馴染の帰国*

『ひなちゃん!ここ!』
「和也くん!」

あの日から、顔見て話すようにもなったし、敬語もなくなった。
それに、一緒に笑うようにもなった。
笑った顔が結構可愛かった。

「どうしたの?」
『幼馴染が帰国するって言うから、迎えに行くの!一緒に来て!』
「えっ…なんで私?」
『いいから!』

ちょっと強引に車に乗せた。
ひなちゃんの事が心配だなんて言えないから。

『ごめんね。嫌だった?』
「大丈夫!」

その笑顔。
数週間前には見れなかったんだよね。

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