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心をあげる

第7章 あなたへ届け

でも、リュカが少しでも人らしい面を

見せると、何かわかっているんじゃ

ないかって錯覚に陥る。



まるでリュカの奥底に硬い殻に包まれた

心があって、愛を交わし合ってる間に

何かが届くんじゃないかって…



それにしても、このリュカのことを

タクは知らないみたいだったな。

リュカの死に、このリュカは係わって

いないんだろうか…



ふと、タクから帰り際に手渡された

資料が気になり、ベッドサイドに

持ち込み読み始めた。



「リュカ…先に寝ててね。」



「おやすみ…マイカ。」

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