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Star crew

第4章 思い出


気づけばまた、屋上にいた。

忘れていた。

僕のことを。


でも、両親のことは覚えてたんだね。

君が母親に言った一言が
ずーっと頭に浮かんでいる。

『あの人誰なの?』

君の母親は困った顔をしていた。
だから、僕は首を振った。






もういいです。
そう言いたかったが言葉にならなかった。






朝日が昇った空は綺麗だった。

君の記憶に僕が居ない今も
空は綺麗なのは変わらなかった。

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