Star crew
第4章 思い出
君はいつも青いノートと赤いノートを持ってる。
僕とのことは赤いノートに書いてるんだと言っていた。
理由は書くことが多すぎるから。
君の病院にあったのは
青いノートだけなんだろう。
両親のことを知ってるように話したなら
青いノートしか見てないんだ…
赤いノート…見てればよかったのに…
僕のことも…覚えてるフリを…
いや…違うな。
僕は帰り道なおさら悩んだ。
君と何を話す?
君に打ち明けるべきか
打ち明けないべきか。
彼氏だと言えば
赤いノートを探し出して知ってるフリを…
そんなの可哀想だ。
でも…言わなければ僕のこと…
帰り道にふと思い出した。
自転車、病院に置きっぱなしだ。
まぁいいか。
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