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第3章 東京

もうあの客は来ないかもしれない


私の財布が減る


新人の子が急いで近づいてくる


「沙耶さん本当にすいませんでした」


「あんたのミスのせいであたしの客が減るのわかってる?」


「本当にすいません...」


「向いてないんじゃない?辞めれば?どっかから出てきたの?」

「はい...」


「じゃなんでこの店なの?あんたみたいな子にはスナックで十分。田舎に帰れば」


そう言い残し店に帰った

新人を見ると泣いていた


あのくらい言われて当然
あたしも散々言われてきた



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