先生、駄目ですっ……
第8章 鬼の生活指導教師 2
テンションが無駄に高い琴子に付き合わされ、私は合宿でいるものを買い出しに来ていた。
「あ~あ……面倒だなぁ……」
日用雑貨を物色しながらため息しかでない。
「そんなこと言わないの、恭華ちゃん。恭華ちゃんが来るから張り切ってる男子もいるんだよ?」
意外な発言をする琴子に驚く。
「ええっ!?」
「あっ……い、今の聞かなかったことにして!!」
焦って否定しても遅いっ!!
って私が驚いてるのは『私目当ての男子』ってことより、真面目っ子琴子ちゃまからそんな恋ばなが飛び出したことだ。