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先生、駄目ですっ……

第13章 鬼の生活指導教員 3

目的地の駅に着き、電車を降りる。

隣を歩く田中がなんだか気になって仕方ない。

「ちょ……田中、近いから」

「あ、ごめん……」

変に意識して注意すると田中は顔を真っ赤にして遠ざかる。

「そ、そんなに遠ざかる必要ないから」

やりすぎなんだよ、お前は。

「あ、うん」

真面目委員長は暑さ以上に汗をかいて後ろをついて来る。

田中って野球部でもないのにスポーツ刈りで変わった奴だと思ってたくらいだけど……

改めて見ると眉とか無駄に濃くて凛々しいと言えばまあ、凛々しい顔なんだよね……

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