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先生、駄目ですっ……

第13章 鬼の生活指導教員 3

自由時間とはいえ風紀委員とかの真面目っ子の集まりだから部屋でトランプしたり、せいぜい近場を散歩する人がいる程度だ。

私たちは予定通り阿久津を誘い出すために、一旦部屋に戻ってから作戦会議を開く。


「やっぱりまだ早すぎるんじゃないかな……」

「何言ってんのよ、琴子。ここまで来て」

「で、でもっ……何も今日告白しなくても……」

もじもじとする琴子は可愛いけど甘やかすわけにはいかない。

「今日だからいいんでしょ!! 普通に学校の時とかはチャンスなんてないんだし。それにこういう普段と違う環境の時って浮かれちゃうもんでしょ?」

「まあそうだけど……」

「勢いよ、勢いっ!!」

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