テキストサイズ

先生、駄目ですっ……

第18章 鬼の生活指導教師 最終章

----
--

それはある日の夜の始まりだった。

家のインターフォンが三度、苛立ち気に鳴る。

よくわかんないけど緊急性を帯びていることは伝わる音だった。

「はい?」

私がドアを開けると汗で額が濡れた田中が立っていた。

風紀委員の真面目君にしてはずいぶん焦っているようだった。

「どーしたの?」

「桝田さんは……桝田さんと一緒じゃなかった!?」

「琴子がどうかしたのっ!?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ