テキストサイズ

先生、駄目ですっ……

第18章 鬼の生活指導教師 最終章

いくらなんでも色々ありすぎた!!

琴子は拉致られるは、ろくでなしに絡まれるは、阿久津におっぱい見られるは……

コクられるは……

頭を混乱させながら家に帰り、琴子に電話をする。

琴子に電話するのにこんなに緊張するのは初めてだ。

「あ、恭華ちゃん!! 今日はありがとうね!!」

「こっちこそ……私のためにミサたちに注意しに行ってくれてありがとう……」

「私もちょうど今、電話しようと思ってたとこなの」

琴子の声はなぜか弾んでいた。

あんなことがあった後とはとても思えないほど。

「今日さ、私のことを助けに来てくれたのを見て、胸がきゅんとしちゃったの……」

明るく笑う琴子の声が苦しかった。

やっぱり琴子……

阿久津先生のこと、まだ好きなんだ……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ