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「っん....､...もう朝か…。」



ズキッｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ



頭が痛い。
それに嫌な予感がする。
重くて起き上がれない！



俺は頑張って重さの原因を知ろうと首を動かした。
そこには俺が予想していた通りあの男が俺を抱き枕にしていた。





「ﾁｯ....殺ろうか.....。」
「ｸｸｯ……誰をだぁ？」
「いえ、何でもないです。」





俺の殺気で起きたのかもともと起きていたのかわからないが運のいいやつだ。



「敬語。」
「は？」
「また敬語になってたぜ？」
「わかってる。」



拗ねたように返事を返した俺はやはり子供みたいなのだろうか。
そんなことより今は勉強だが。
さて、そろそろするか。



「楓」
「なんだ。」
「髪の色は自前かぁ？」
「あぁ、そうd....は？今なんて...」
「あ？髪の色だ。」
「なんで知ってる。」
「コレのことかぁ？楓ちゃん♪」
「なっ！」




鮫島 啓の手にあった物は俺の相棒...眼鏡とカツラだ。
最悪だ。
まさかコイツにばれるなんて。
コイツだけにはばれたくなかった。





「1つ教えてやろーか？」
「はぁ、何をだ。」
「楓の秘密、俺知ってるぜ。ｸｸｯ」
「は！？」
「言わねぇーから安心しな。俺を楽しませてくれりゃあ、それでいい。」
「何をたくらんでる。」
「たくらむぅ？...俺は俺が楽しめればそれでいーんだよ。」
「…………そうか。」




ガチャｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ




俺はそれ以上何も言わずに部屋を出ていった。
今は勉強だ。
後から鮫島 啓の言ってた事を考えればいい。
今はまだだ。