テキストサイズ

再会の歌

第11章 新は知る

二人でカクテルを呑みながらくだらない話をした。




「あのさ、これから話す話、最後まできいてくれるか?」


新が急に真剣な声になり、あたしは少しだけ背筋を伸ばし、答える。



「…うん……」













「初輝は昔、春と付き合ってたのか?」





何で新が知ってるの…?





あたしは動揺していることがバレないよう震える掌を握り締めた。




「別に、新は関係ないじゃん」



「………よ…」


「え?」






あたしが聞き返すと新は私の目を見つめてはっきりと言った。





「あるよ!関係ある。」



「は?何が?何で?」



あたしは頭にきて捲し立てるように聞いた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ