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「知ってるよ」




「え…？」


ハルはあたしの口から手を離し言った。





「最初から気付いてたよ。





…久しぶり。……初輝…」





ハルの優しい笑顔を見て、あたしは更に涙を溢す。


ハルの声で“初輝”と呼ばれるのは何年ぶるだろう。





「ハルっ…あたし、あたしっ………
本当に……ごめんなさい…」



するとハルはあたしの頭を軽く撫でた。



「もう、気にしてない。
それに悪いのは俺だったんだよ。


…本当に、ごめん」