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LAST SMILE

第16章 なんだよ、って。











雪が、冷たい。






確か、
あの日もこんな感じで・・・。


あたしが勝手に飛び出して、
祐兎が追いかけてきてくれた。



だけど、もうそんなことはない。




もうすぐで日付が変わってしまう。





日付が変わる瞬間が、あたしは怖い。





何気なくて、



何も変わらないように見えても




大きな変化はやってくる。












-18歳の誕生日を迎えられないかも-














もし、


この瞬間に祐兎が消えてしまったら?





あたし、



どうすればいい?







ねぇ。




誰か教えてよ・・・。


















「祐兎・・・」
















なんだよ、って。


















名前を呼べば、
 そう言ってくれるはず。









振り返れば
 祐兎がいるはず。












そう思って、そっと後ろを振り返る。




「・・・・っ・・」





後ろに広がる銀世界。





あの人の姿はなくて。



自然と涙が溢れる。






「祐兎・・・
 祐兎ぉ・・・っ!!」






何度呼んでも、あの人は来ない。





あの場所から、出てこられないから。





もしかしたら、もう・・・。






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