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LAST SMILE

第5章 リストバンド









それからのあたしは、
生活が今までと一変した。


まず、休憩時間は常に亜貴と一緒。


周りのクラスメートや、
Reesのファンだった子達が大騒ぎしていた。


そして、彩夏がずっと無視し続けてきた
あたしを気にし始めた。


まぁ、
亜貴と一緒にいるあたしが不思議だったんだろうけど・・・。




そんでもって、鼻歌を無意識で歌ってる時が増えた。


なんでだろう・・・。


上手くならなきゃって思うのか、
楽しくてしかたがないのか、


どっちにせよ、あたしが
ボーカルとしての仕事をこなせるようになってきたってことだよね。


ついでに言うと、もう磯部くんと武田くんとも打ち解けた。


相変わらず、祐兎はムカつくけど・・・。


とにかくあたしの毎日は
Reesのときよりも輝いて見えた。



そんな毎日が続いたある日のこと、



今日もスタジオに集まったあたしたちは、
いつものように合わせ練習をしていた。



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