
Bloody Kiss
第1章 プロローグ
「うちの近くに新しくケーキ屋さんが出来たんだけど、そこのチーズケーキが絶品らしくてさー!だからね、一緒に行こ!」
「‥‥行く!絶対行く!」
わたしが無類のチーズケーキ好きなことを知ったうえで誘ってくれる優香。素敵女子だ。男だったら惚れてる。
「約束ね、楽しみにしてる!
じゃあ、また明日!明日は遅刻しないでよ〜」
「分かってるって!また明日ね!」
何とも女子らしいスケジュールが出来たことに胸を膨らませたわたしは、軽快な足取りで優香とは別の方向へと歩き始めた。
やっぱりチーズケーキはレアよりベイクドだよね、うん。
早く食べたいなあ。優香が見つけたお店だから絶対ハズレってことはないし。
ああ、まだ木曜日なのに、明日も学校あるのに、楽しみ過ぎるー!
「おい、そこの浮かれちゃってる子」
「はい?‥‥ってあたし⁈」
「君以外に誰がいるって言うの」
完全にケーキに心を奪われていて全く周囲を見ていなかったわたしは、デリカシーの欠片もない言葉をぶつけられてはじめて電信柱に寄りかかる人物の存在に気付く。
「‥‥行く!絶対行く!」
わたしが無類のチーズケーキ好きなことを知ったうえで誘ってくれる優香。素敵女子だ。男だったら惚れてる。
「約束ね、楽しみにしてる!
じゃあ、また明日!明日は遅刻しないでよ〜」
「分かってるって!また明日ね!」
何とも女子らしいスケジュールが出来たことに胸を膨らませたわたしは、軽快な足取りで優香とは別の方向へと歩き始めた。
やっぱりチーズケーキはレアよりベイクドだよね、うん。
早く食べたいなあ。優香が見つけたお店だから絶対ハズレってことはないし。
ああ、まだ木曜日なのに、明日も学校あるのに、楽しみ過ぎるー!
「おい、そこの浮かれちゃってる子」
「はい?‥‥ってあたし⁈」
「君以外に誰がいるって言うの」
完全にケーキに心を奪われていて全く周囲を見ていなかったわたしは、デリカシーの欠片もない言葉をぶつけられてはじめて電信柱に寄りかかる人物の存在に気付く。
