テキストサイズ

未来の彼方

第2章 不穏な電話




やっべー!!


何した?
何やらかしたんだよ、俺!!



あの後ダッシュでスーツに着替えて荷物をまとめた。


で、現在は職員用の駐車場で先生を待つ状況。



なになに?
駐車場ってことはどっか行くのか?


俺は車ではなく電車通勤だ。


ということは、西先生のあの素晴らしく綺麗な車で行くってことか?



なんなんだよ、マジで・・・。



「はぁ・・・・」


「どうした。ため息なんてついて」




ため息をついた途端、
背中から低い声が降ってきた。



「に、西先生!!お疲れ様です!!」



「さっきも言ったろ・・・」


「あ、すいません!!」



「準備は出来たな?乗れ」



「は、はい・・・」




西先生に促され、やっぱり俺は先生の黒の愛車に乗せられた。








車が静かに走り出す。


俺は助手席にちょこんと座り、
そわそわしていた。


「あの~。今からどこへ行くんでしょうか?」


「・・・・・・」



はい、スルーっすね。


怒鳴られるより、嫌味を言われるより、


何よりも恐ろしいのは「無言」だ。



この沈黙はある店の前で車が止まるまで、延々と続いた。



エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ