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真実のノート

第4章 ノートの続き

”お父さんの会社のパーティーで知り合った拓人さん。
最初は優しくて良い人だと思ってたけど…なんか最近気持ち悪い。メールも無視したいけど、それでもしお父さんの仕事に何か影響が出ちゃいけないって思うと…どうしても無視は出来ない…。啓太くんにも迷惑かけたくないし…美香にだって。1人でやっていかなきゃダメなんだ…。”

書き終えて改めて見返すと、いつもの自分の字とは全く異なる字の質だった。わたしの字は比較的薄いのだが、今日の字は濃く、すごい荒れていた。

(やっぱり、字って人の心を表すのね…。)

前に美香に言った自分の言葉を思い出す。

そろそろ寝よう。と思い椅子から立った。

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美香side

(拓人って…あの拓人さん?お姉ちゃんのお葬式にも来てた…。)

名前だけですぐに顔を思い出せる。

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