愛しぬいて。
第1章 始まりの日。
『なんでって。結構店ん中でも評判いいんだよね。なるくん求めてくる人も男女問わずだし。』
俺以外に取られんのゎ気に食わねぇな。
俺は、あれから結構毎日親父の店に行った。そのたび、あいつを見てた。
俺って、ストーカー要素あんじゃね?
とか一人で思って。笑えてくる。
「ちょ、お客様やめてくださいっ」
突然、否定の声を発したあいつ。
「なに、ケツ触られてんだよ。」
変態じじぃじゃねぇかよ。
「お客様。当店では、お触り禁止。と、させて頂いていますのでご遠慮下さい。」
客の手を掴んでそういう俺。
俺は、何やってんだか。
こいつのためにここまですんのか?
たかが、一回見たやつに一目惚れ?
しかも、相手は男だぞ?俺どうかしてんな。
「な、なんだあんた!離せよ!!
お触り禁止だかなんだかしらんが。
俺は客だ!金払ってんだよ!!」
へぇ~。いい度胸してんじゃん。