テキストサイズ

夜が明けても傍にいて。

第24章 恋の終わりと恋の始まり。

幸太はゆっくりと語り出した。



「俺が莉菜ちゃんの好きなところ。



可愛いところが好き。

笑った顔も、笑うと細くなる目も薄い唇も全部可愛いくて…好き。



優しいところが好き。

普段あまり気分を出さない俺だけど、へこんでる時必ず気付いて“大丈夫?”って声を掛けてくれるところが…好き。



裏表が無いところが好き。

誰に対しても平等で分け隔てなく人と付き合うところが…好き。



泣き虫なところも、好き。

我慢しようとして目をウルウルさせているところも
我慢できなくてボロボロ涙を流している姿も


たまらなく愛おしくなる…。


俺が何回好きだって言っても動じないところも好き。それだけ一途だってことだし。


俺も莉菜ちゃんみたいな一途な子に
好きになってもらいたい。



それから…


俺の尊敬する上司に惚れたところも
ムカつくくらい、大好き…。



やっぱり俺の見る目は間違って無かったんだ。







だけど---」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ