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夜が明けても傍にいて。

第24章 恋の終わりと恋の始まり。

甘い甘い夜だった…。


あんなに酔っていたのにいざとなるとあんなに元気になってしまうなんて


それまでもが才能なのか、素質なのか、はたまた気質なのか…。





そして幸せな朝を迎えた…。





“夜が明けても傍にいて”




泣きながらそう願っていたあの頃の私に教えてあげたい。


あなたの願いはあなた次第で叶うよ、って…。









「莉菜、着替えに帰るだろ?」


「うん。」


「少し、着替えこっちに置いとけよ。

もう、みんな知ってることなんだから一緒に出勤したっていいだろ?」



「...恥ずかしくないの?」


「何がだ?」


「会社で冷やかされるでしょ?」


「俺は別に気にしないけどな。

気になるのか?」


「…。」


気にならないと言えば嘘になる。


女子社員にどれだけ人気があるか…
モテモテの当人は知らないかもしれないけど。




「心配するな。」


「…?」


「何か言われたら俺が守ってやるから、
心配するな。」


課長…知ってたの…?



「今まで俺の出る幕が無かったが、
お前を守るのは俺の役目でもあるからな。」

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