テキストサイズ

夜が明けても傍にいて。

第24章 恋の終わりと恋の始まり。

「引っ越す訳じゃない、会おうと思えば毎日会える。

毎日家に来たっていい。



前に言ったようにここで
一緒に暮らすのが一番だと思うけど?」



「…。」


ソファーに座っている慎也は私を自分の脚の間に座らせて後ろからぎゅっ、と抱き締めた。



「言ってごらん?不安なこと、全部。


一つ一つ、解決していこう?」



私の考えてることなんてお見通しなんだ…。


「莉菜、今の自分の気持ち
正直に話してごらん?」



「…。」



以前の私ならきっと「大丈夫」って嘘をついてこっそり泣いていたに違いない。


---だけど、今は違う。




「私…、

慎也がまた毎日愛花さんと会うことを想像しただけで嫉妬しちゃう。


また愛花さんが慎也にしつこく迫って来たら…」



「迫って来たら?

俺がそっちに行くと思うのか?」



「…。」



「莉菜、こっち向いて。」


慎也は私を横向きに抱き直した。





「莉菜…そんなに不安なら












結婚しよう?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ