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夜が明けても傍にいて。

第25章 溺愛の症状。

「はーい、どうぞ♪」



明るいお母さんの声にちょっとだけ落ち着いた。


ちょっとだけだけど…。



ガチャ…



「いらっしゃい!!」


玄関を開けるとキラキラと瞳を輝かせ
既にお母さんが待っていてくれた。


「初めまして、北崎慎也と申します。

この度は…「そんな堅苦しいのいいから、早く上がって上がって?」






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私が生まれ育った家。
少し古くなった一軒家。


居間には私の子どもの頃にもらった賞状や、写真が沢山飾ってある。


そして、縁側の向こうに見える庭にはお父さんの手作りのブランコと滑り台が今でも並んでいた。


「お父さんは?」


「お父さん…寝室に居るから…
りーちゃん、呼んで来てくれる?」


「...うん…。」


「北崎さんは、ここに座ってて…ね?」


お母さんは慎也にお願いするようにそう言った。

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