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夜が明けても傍にいて。

第27章 私の知らない過去

慎也は前と変わらず私を愛してくれているのは言葉から伝わってきた。


そして身体を重ねている時も感じていた。




だけど---


あの日を境に慎也は帰りが遅くなることが多くなったんだ…。



帰ってきた時に香るあの同じ香水の匂い。




あの人と会って何をしてるの?









そんな日が続いたある日の夜のことだった。




“ピンポーン”


インターホンが鳴り響いて時間的に慎也にしては早いなと思いながらモニターへ駆け寄った。


え…?



この人…




私の頭から離れて行ってくれない


あの女の人だ…。




「…はい…。」



「莉菜…さん?」



「はい…。」




私の名前…慎也に聞いたんだろうか…。




「慎也は…まだ帰ってませんけど…。」







「知ってるわ。


あなたに話があって来たの…。

中に入れてくれないかしら?」

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