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夜が明けても傍にいて。

第27章 私の知らない過去

息が…苦しい…。





「その大事な恩人と...寝たの?


だから…私に話せなかった?」





私の口からはこんな言葉しか出てこない。


両親に捨てられて、きっと私には想像もできないくらい辛い思いをしているはずなのに…。



「莉菜…


俺にも今、うまく言えない…。


ただ、あの頃は生きることに精一杯だった。


まだガキだった生意気な俺を
あの頃支えてくれたのは弥生しか居なかったんだ…。」





---寝たって…こと?








頭が追い付いていかない…。



本当は私だって…慎也に優しい言葉を掛けてあげたいのに…。


慎也はさっきからどれだけ弥生さんが大事かって話をしているだけじゃない…。







私の心臓は…限界だった。





「最近…しょっちゅう弥生さんと会っているのは





今でも…





そういう…関係ってこと…?」










幸せなあの頃に…










戻りたい…。

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