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夜が明けても傍にいて。

第27章 私の知らない過去

「弥生さんのこと知ってるんですか?」


「慎也と同棲してる時…急に家に転がり込んで来て…

少しの間、三人で住んでたの…。」



!!!


「どうして…?」


「私も最初はびっくりした。ふふっ…。

昔のことだから今は笑って言えるけどあの当時はさすがにね…。


だけど、あの人難しくて…」



「難しい…?」



「まだ…慎也にちゃんと聞いてないの?」


「...多分…。」


「ねぇ、宮西さん。
あなた本当に慎也のこと好きなの?」



え…?



「慎也も苦労してきてるの…。

慎也のことが本当に好きなら…慎也の話をちゃんと聞いて、気持ちをわかってあげて。


今の慎也…辛そうで見てられない。


今朝だけじゃないわ。
最近会社では毎日考え込んでる。」




「…。」




「だけどね…

宮西さん、手作りのお弁当持たせてるでしょう?

そのお弁当を食べてる時は
本当に幸せそうな顔してるわ…。」





無性に


慎也に会いたくなった。




「慎也があなたのことを本当に好きなのは、誰が見てもわかる。

私だって前からずっとわかってて
あなたに意地悪したの。

ごめんなさいね?」



---愛花さん…。



「ずっと謝りたかったの、自己満足にしか過ぎないけどスッキリしたわ。


これからも慎也のこと、支えてあげてね。」






その後運ばれてきたカルボナーラは凄く美味しかった。

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