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夜が明けても傍にいて。

第28章 会えない日々

「早くご主人様、帰って来るといいね?」


ハナの頭を撫でて、家を出た。



弥生さんを病院に連れて行くってことは
慎也、会社を休むってことだよね…。



慎也が仕事を休むなんて…

それほど大事な弥生さん。




はぁ---…


妬けるし、完全に慎也が不足してる…。





慎也に早く会ってぎゅ、ってしてほしい…。



慎也…


私、頑張ってるよ?




あんな言い方したこと

慎也が帰って来たら私も謝らないと…。





ヨリなんて戻さなければ良かったなんて…


あんな酷いこと言ったのに





愛してるって言ってくれた。





慎也…早く会いたい。





会って私も伝えたい。




愛してる、って…。











だけど慎也はその日もその次の日も帰って来なかった。

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