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夜が明けても傍にいて。

第28章 会えない日々

“莉菜が泣いてて自分の気持ちを我慢していることがあったらその時は

泣いている理由を、ちゃんと聞いてやってくれ。”



“莉菜を頼むな”



お父さんと約束したのに、俺は何やってんだ…。





“私は…大丈夫だから、心配しないで?”




聞かなくたってわかってる。




莉菜…嘘つかせてごめん…。


大丈夫な訳無いもんな?



泣かせてばっかりで…


強がらせて…ごめんな?



もうすぐ…沢山甘えさせてやるからな?












親父が居なくても


俺が居なくても生きていってもらわなきゃならない。




俺は…もう、莉菜を泣かせてまで弥生の傍には居られない。





弥生の幸せを願っているけど



俺がこの手で幸せにしてやりたいと思うのは






莉菜だけなんだ。

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