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夜が明けても傍にいて。

第28章 会えない日々

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今まで俺は…弥生を甘やかし過ぎていたんだ…。


自分の親父のせいで…


そう思って来たから。





夜中にうなされながら目を覚ました弥生。
弥生の汗をタオルで拭きながら俺は…


今夜で弥生の傍に居るのは最後にしようと誓った。



「なぁ、弥生…。」

「何?」


「明日こそ、病院に行くぞ?」

「…嫌よ。病院に行ったって何も変わらないじゃない。」


「弥生は本当に変わりたいって思ってる?」

「…。」



「今までずっと弥生に呼ばれたらすぐに駆け付けて来た。


だけど…何年も同じことの繰り返しだろ?


弥生が本気で自分で変わりたいって思わない限り…一生何も変わらない。」



弥生はまた、泣き出した…。




「俺は…純也じゃない。


親父の変わりにはなれないし…


厳しいことを言うようだけど
親父はもう、弥生のとこには二度と戻って来ない。」



「ひどい!ひどいよ、慎也!」


泣きじゃくる弥生の肩に手を乗せてなだめるように俺は話した。


「弥生、聞いてくれ…。


俺には愛する人が居て、俺の帰りを待ってる。



俺は弥生には感謝してる。


だけど俺は今…アイツが…



莉菜が一番大切なんだ。」



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