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夜が明けても傍にいて。

第34章 番外編③

「じゃあ、キッチンに案内して?」


俺は半ば強引に中へ入って行った。




綺麗なキッチンにはお揃いの食器やカップが並んでいた。


気付かれないように周りを見渡せば
ご主人との結婚式の写真が目に入った。


幸せそうな二人だ…。

俺にもこんな時期があったのにな…。




「林さん?ありがとうございました。」

奥さんは深々と頭を下げた。



お茶の一杯も無しか…。


エロビデオの世界ならここで…



あー、いかんいかん。



俺は頭を左右に振りながら隣の我が家へ帰った。




その夜…


俺のしたことでご主人が奥さんにエッチな説教をしたなんて知りもしなかった。

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