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夜が明けても傍にいて。

第34章 番外編③

---次の日の朝。


俺は出勤日のため玄関を出た。


するとそこには待ち伏せをしていたかのようにお隣のご主人が立っていた。


「林さん、おはようございます。」

「おはようございます…。」


ご主人…顔は笑っているけど目が笑ってないよ…。


「昨日は、


俺の留守中にわざわざ


野菜を届けて下さって
ありがとうございました。」




「い、いえ…。」



今、絶対…

“俺の留守中にわざわざ”って部分、強調したよな…。



俺の下心…まさか、バレてんのか?




「林さん…?」


「は、はい…。」




こ、こえーよ、この人。



俺はまるで蛇に睨まれた蛙のようだ。

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