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夜が明けても傍にいて。

第37章 番外編⑥

お風呂から上がると丁寧に身体を拭いてくれてキッチンまで手を引いて連れて行ってくれた。


冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出すと、慎也は自分の口に含んでから私の口に流し込んだ。


私が水をゴクッ、と飲み込んだのを確認するとそこからまたベッドへ移動した。


横になると私の身体に絡まる慎也。
いつものように強い力では無く、ちょっと緩くて少し寂しい。


そういえば、さっきイッたの私だけで、
今日はまだ慎也イッてない。


今日はもうシないつもりなのかな?


チラッと慎也の顔を見ると、幸せそうな顔をして目を閉じていた。


「慎也?」


「ん?」


目は開けずに返事をする慎也。



「もう、寝るの?」


「なんだ?まだ物足りないのか?」



「違っ、慎也は…物足りなくないの?」


私がそう言うと、慎也はようやく瞼を開いた。

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