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漆黒の夢

第1章 きっかけ

時々姉が悲しそうに僕に語りかけてくる夢を見る。

何を言ってるのか何故そんな顔をしているのかさえ分からず目が覚める。
今日もそんな夢を見た。

眠い目を擦り身支度をし、職場へ向かった。
自宅から職場まで1時間。
都内で働くサラリーマンの平均通勤時間は1時間半。
少しだけ平均より、通勤時間が短い。

年頃の男が、実家暮らしというのはモテないという祖父の勝手な意見で、実家からそう遠くないタワーマンションで1人で暮らしている。
ただここのオーナーは祖父なので家賃は払っていない。

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