テキストサイズ

君の瞳に映るもの

第2章 空白の時間

 ゆっくりと、零一の指が引き抜かれる。

 身を捩り、体勢を変えようとするけれど、零一の両手が私の膝を押し開き、どうにもできない。

 露になった秘所を眺めながら、零一は口許に笑みを浮かべた。

「言わなきゃ、俺のしたいようにするだけだが……?」

 どこまで意地悪なんだろう。

 この先、どうしてほしいかなんて、言えるわけがない。

 散々掻き回された箇所は、見られることでひくひくと収縮していた。

 躯の奥で、何かが疼く。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ