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君の瞳に映るもの

第3章 戸惑い

 叫びたいのに、それは声になってくれず、堪えると苦しいだけだった。

 重たい息を吐き出しても、胸の重みは取れず、なす術がない。

 着替えることも忘れ、私はぼんやりと床に座り込んだまま、どれくらいの時間を過ごしたのだろう。

 何も考えられなくて、何も浮かばなくて、絶望し、放心していたのに気づいたのは、身震いをして、ようやくだった。

「起きたのか。いつまで裸でいる? 服、着たらどうだ?」

 聞き覚えのある声が耳に入り、ドクンと鼓動が跳ねた。

 何が起きたのか、訳がわからなくて、振り返ることができない。

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