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君の瞳に映るもの

第1章 朝から……?

 男の荒い息遣いが耳の奥に響く。

 私にはその問いかけに答える余裕なんてなくて、汗ばむ躯に腕を絡めることしかできない。

 そして、一層激しく中を掻き回すと、より深い場所で繋がったっまま、男は震える吐息を溢した。

「あ……」

 躯の奥に、自分のものではない熱を感じた。

 上がる息を整えていると、心臓の音よりもビクビクと下半身が脈打って、意識せざるを得ない。

「まだ、離したくないって言ってるみたいだな、此処は」

 まだ奥まで入っている状態で軽く動かされ、反応してしまう。

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