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君の瞳に映るもの

第1章 朝から……?

 言いながら、男の指先が私の腰元を撫で、太股を伝い、膝まで下りる。

 そのゆったりとした動作に頭がついていかず、片足を抱え上げられ、ようやく状況を理解した。

「ちょっ、あ、あのっ……!」

 身をよじるけれど、もう片方の足が浮いたのをいいことに、男はその足も抱え上げ、体重をかけてくる。

 朝っぱらから取る体勢ではないことは明らかなのに、どうしたらいいかわからない私の頭の中はパニックの真っ只中。

 ちょっ、朝っぱらから?

 待て待て待て!

 私たち、そんな関係じゃ……!

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