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君の瞳に映るもの

第2章 空白の時間

「っ、や、だっ……」

「恐いのか?」

「んっ……ダメっ……」

「そのダメ、は、ダメじゃ、ないだろ?」

「あっ……」

 零一の手が、敏感な部分から離れて、指先についた蜜をいやらしく舐める。

 こんな時、どう反応したらいいのかわからずに、私は顔を逸らして腕で覆った。

 ほんの数秒のことなのに、一瞬で空気がエロくなるのは何で。

 自分の気持ちに気づきたくないのに、また、抱かれるのかと思うと、鼓動が速まり、期待してしまっていると認めざるを得ない。

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