双子のお兄ちゃん
第14章 幸福
「…俺はお前の…そういう兄貴面がムカつくんだ…」
「……蒼…お前何言って…」
「……美代子さん、剛さん…俺…瑠璃と一緒にこの家を出ようと思います…」
「え?!」
「は?!」
私と翠にぃは突然の蒼にぃの言葉に 同時にビックリしてしまった
「……瑠璃、行こう」
蒼にぃはそう言うと私の腕を掴んで引っ張り出した
「…痛い!!…痛いよ、蒼にぃ!蒼にぃ!!」
「………っ」
「…蒼に「俺はっ!!」
私は 突然の大きな声に体がビクッとなってしまった
「…………俺は……」
「……瑠璃のお兄ちゃんなんかじゃ………」
「……………ない…!!」