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双子のお兄ちゃん

第14章 幸福




「……もう……いい……」



2人で一緒に泣いた後 蒼にぃが小さくそう呟いた



「……蒼?」




「……俺1人だけもがいて…やけくって……バカみたいじゃん……それに…俺だって……瑠璃が隣で笑ってくれてるほうが…嬉しい……」




「………蒼…」




「………蒼にぃ…」





「……瑠璃…こんな俺だけど…俺と……結婚してくれますか……?」





「……っ!!……はいっ!!……喜んで……!!」






「……瑠璃が望むのなら…俺は…翠と一緒でも構わないから………」





蒼にぃは切なそうに 後からそう付け足した





「……ううん……やっぱり…一緒には暮らせない……私もちゃんと…けじめをつけたい……私は…蒼にぃを……蒼を選んだんだから……」



「………瑠璃……」





「……それに…翠にぃとは…一生会えなくなるわけじゃないんだしね……!!…大丈夫だよ…」






私達が微笑みあっていると







「………不甲斐ない親で…ごめんなさい…」



「……瑠璃…翠…蒼…今まですまなかった……」






お母さんとお父さんが頭を下げて 私達に謝っていた











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