双子のお兄ちゃん
第14章 幸福
「……お母さん…お父さん…」
「…美代子さん…剛さん…」
「……母さん…父さん…」
「…私達は…あなた達から目を逸らし続けて…仕事が忙しいからと…今まで逃げてきた……本当にごめんなさい……」
お母さんはもう一度深く謝った
「……こんな駄目な親だけど…あなた達の幸せを何よりも考えていたわ…!今…あなた達の幸せそうな顔を見れて…本当に嬉しく思っているの……」
「……本当に…幸せそうだ……これが…お前たちにとっての…幸福なのだろう……これからも…瑠璃のことを頼むな………」
お父さんはそう言って 蒼にぃに手を差し出した
蒼にぃは少し戸惑っていたけど すぐに笑顔でお父さんの手をとり
「………はい!…お義父さん!!お義母さん!!」
と 答えた