双子のお兄ちゃん
第2章 初めて
「…大分落ち着いてきたみたいだな」
「…グスッ……うん………そう言えば……翠にぃは…?」
私が 蒼にぃにそう聞くと 蒼にぃはちょっと ムッとして
「瑠璃は、翠の方が良かったの?」
と言った
「ううん!そんなことないよ!蒼にぃが来てくれて嬉しいよ!!でも、翠にぃはどうしてるのかなって…」
「本当は、翠も帰ってきたかったみたいだけど、あいつ委員の仕事があるから、帰れなかったんだよ。こういう時、あぁ~俺委員に入んなくて良かった~って思うよ。あいつ馬鹿だから、委員決めの時に、寝てたんだよな。っで、勝手に決められたんだよ。」
「ふふっ。翠にぃらしいね。」
「それより瑠璃。身体は大丈夫なのか?」
「う~ん…ちょっと……しんどいかな…」
「なら、ちょっと横になってろよ。なんか作ってきてやるから」
「はーい」
そう言って 蒼にぃは部屋を出て行った
そして 私はベッドに横になろうとして 身体を浮かせた時に……
「……何……これ………」
布団の上には 赤い血が付いていた………